お酒をやめるとアトピーに起こる11の良いこと

お酒(アルコール)

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お酒のアルコールは、湿疹やアトピーの症状を直接的あるいは間接的に悪化させています。毎晩、缶ビールや缶カクテルのプルトップを引く抜くのをやめるだけで、腸の炎症や食物過敏症、アレルギー症状、あるいは消化トラブルを減らせるのです。アトピーの治癒を望むなら、禁酒にこれだけのメリットがあることをぜひ知ってください。

お酒は湿疹アトピーの原因って本当か

お酒(アルコール)とアトピー

お酒はみんな大好きです。だれだって仲間たちと食事しながら和気あいあいとした時間を過ごすのは楽しい。仕事終りの1杯も、夏に浜辺で飲むビールも、冬にコタツで飲む熱燗も最高です。

でも残念ながら、お酒はアトピーと湿疹に悪影響を与えているのです。アルコールそのものが湿疹を引きおこすわけでありませんが、間接的には無視できないくらい、アトピーの悪化原因になっています。

1.乾燥肌が改善する

水

アトピー肌の水分量は、健康な人と比べると極端に少ないことで知られています。お酒をやめることで、細胞の周囲の体液の量が向上します。

では、なぜ飲酒で肌の水分量が低下するのかですが、第一に、アルコールは体内の電解質のバランスに影響を与えるからです。とくに電解質のひとつであるナトリウムは、全身と皮膚の水分調節を制御しています。それによって、皮膚への適切な水分補給が行なわれ、湿疹肌の弾力性も改善される。飲酒によってこのしくみがうまく働かない恐れがあるわけです。

第二は、アルコールは利尿薬だからです。だれでも経験していることですが、お酒を飲むとトイレが近くなる。その結果、体内の必要な水分が外へ排泄されてしまうのです。しかしアトピーやその他の皮膚疾患を抱えている場合、をたっぷりと飲んで、毒素をしっかりと洗いながす必要があります。

2.栄養不足解消と炎症減少

レモン、ビタミンC

アルコールは、ビタミンCの吸収を阻害します。ビタミンCは免疫力の維持、増強と肌の健康に不可欠な栄養素です。さらに肝臓がアルコールを処理するとき、ビタミンA、B群、カルシウムをたくさん消費します。こうしたビタミンミネラルは体内の炎症に関わっています。とくにビタミンBは肌の成長や修復に欠かせません。

禁酒すれば、身体が炎症の抑制や肌の健康を回復するのに使える栄養は確実に増えます。

3.免疫力が高まる

細菌、ウイルス

多くのアトピーの方は、免疫系と皮膚バリアが弱っています。このため皮膚だけでなく全身の感染への感受性が高まっています。

お酒を飲むと、免疫細胞の数や活動レベルがさらに低下し、わたしたちを身体を内外から傷つけることになります。

アルコールと免疫システムの関係に関する論文

米・ロヨラ大学の研究によると、飲酒後は一時的に白血球の活動が増加したそうです。ところがすぐに逆転。2~5時間は白血球の活動レベルが有意に低下しました。

白血球は身体の防御機構のひとつです。感染を引き起こす病原菌を撃退する任務を負っています。飲酒はこの兵隊たちの生成を阻害する可能性があり、感染症にかかりやすくなってしまうのです。

4.肝臓が元気になる

肝臓

アトピーの方は健康な人よりずっと多くの毒素を、皮膚からも腸からも吸収しています。皮膚バリアも腸管バリアも壊れているからです。そのため、解毒システムにもふつうの人より多くの負担をかけています。つまりアトピーの方の肝臓はいつも大仕事に大忙しということです。

飲酒によって、肝臓の仕事はさらに増えます。この結果、いつもなら処理できているものも処理できなくなってしまいます。すると毒素は皮膚から排泄されてきます。このため、湿疹が増えたりひどくなったりするのです。

肝臓に過度の負荷をかけたくないなら、アルコール摂取をやめるのが近道です。

5.皮膚の老化がとまり、傷が治りやすくなる

老人の手

お酒のアルコールが代謝される過程でできるアセトアルデヒドは、体内のたんぱく質と結びつき、AGEという老化物質をつくりだします。飲酒はだから、皮膚のしわやたるみを増やし、老化を促進します。

アルコールは、コラーゲンの産生に影響を及ぼしますので、飲酒によって皮膚の弾力性が低下します。すると肌は硬くなり、ひっかけば簡単に裂けるようになってしまいます。禁酒によって、皮膚の傷や病変部位の回復力を高めることができるのです。

6.皮膚の赤みの軽減

肌の赤身

アルコールは血管を拡張させ、肌の赤みを引きおこします。多くの方がお酒を飲むと赤くなるのはそのためです。

湿疹などの炎症部位はそもそも赤みをともなうことが多く、これは飲酒によってさらに強調されるのです。お酒をやめることで、患部がまっ赤になる、目立つということもなくなります。

7.腸内細菌バランスが改善(カンジダ減少)

カンジダ

お酒のアルコールは、消化管内の善玉菌(乳酸菌やビフィズス菌)を殺します。多くのお酒に含まれる糖質も問題。悪玉菌やカンジダの餌になるからです。さらに特定の種のカンジダは、アルコールを餌にしています。つまりお酒は、腸内細菌のアンバランスを引きおこす原因なのです。

わたしたち以上にカンジダはビールを味わい、楽しんでいます。そして腸内のカンジダの繁殖度合いと比例して、アトピーの症状は強くなっていきます。

8.粘膜が治癒する

腸粘膜が癒える

お酒のアルコールは、に直接ダメージを与えています。

腸粘膜の裏地である絨毛には多くの免疫細胞が棲んでいて、有害な異物や細菌が体内に侵入するのを防いでいます。腸内細菌と身体との連係を調節する働きもあります。腸粘膜はわたしたちの身体の免疫システムのかなめといえる場所。お酒でこの大切な腸粘膜が弱るのです。

アルコールの摂取をやめることで、粘膜の修復がはじまります。腸粘膜が完全に癒えると、血流に入ってくる異物や細菌がきちんとブロックできるようになります。それに従って、体内の炎症レベルも低下していきます。

9.絨毛が癒え、栄養素の吸収がよくなる

栄養たっぷりの野菜

絨毛についてもう少しくわしくお話ししますと、小腸表面にある何百万もの小さな指のような突起で、食物吸収という大切な仕事を担っています。

わたしたちが食べ物を食べると、絨毛は表面積を30~600倍に増加させて、効率よく仕事をこなします。絨毛のなかには消化された食物を運ぶ多数の血管が張りめぐらされています。

覚えておきたいのは、絨毛は非常に薄いということ。細胞が何個も重なっていると食物の吸収がうまくいかないため、絨毛はわずか細胞一個分の厚みしかないのです。だから壊れやすい。お酒を頻繁に飲んでいると、アルコールによって絨毛が破壊されることがあり、アトピーや皮膚の治癒に必要な栄養がきちんと吸収されなくなってしまうのです。

さらに絨毛と絨毛のあいだに隙間が生じることで、リーキーガットと呼ばれる状態を引きおこします。これは体内の炎症と密接に関わっています。というのは、隙間だらけの腸粘膜は、食べ物の大きなかけらも通過させてしまうため、食物アレルギーを引きおこすからです。

お酒をやめることで、絨毛が癒えると、大きな食物の粒子が引き起こす炎症や食物不耐性は治まってきます。

10.睡眠の質があがる

質の高い睡眠

研究によると、湿疹があると不眠などの睡眠障害が起きやすいそうです。いうまでもなく睡眠の質は、健康と密接に結びついています。なかにはお酒の力を借りて眠るという人もいますが、ここで問題となるのが、アルコールがほんとうに睡眠の助けになっているかどうか。

お酒を飲むとたしかに最初は、眠りを誘います。自然の覚せい剤といわれるグルタミン産生を抑制するからです。しかしその効果はすぐに消えてしまう。身体はふたたびグルタミンをつくりはじめます。お酒を飲んで寝ても数時間後に目が覚めてしまうのは、このグルタミンの急増によるものです。

質の高い睡眠はアトピーの治癒に欠かせません。睡眠中に成長ホルモンが分泌されて、皮膚の修復は進むのです。お酒は眠りにつくのに役立つかもしれませんが、睡眠の質を下げることはまちがいありません。

11.身体に入る添加物やアレルゲンが減る

添加物や砂糖たっぷりのお酒

低糖質あるいはカロリーオフのお酒の人工甘味料、缶チューハイや缶カクテル飲料の砂糖やシロップ、グルテン、乳製品食品添加物(着色料、防腐剤)……。ほとんどのアルコール飲料には、こうしたアトピーの症状を悪化させる引き金が潜んでいます。

とくにカンジダやイースト菌のアレルギーをお持ちの方は、ビールやワインといった醸造酒(酵母で発酵させたお酒)を飲むとアレルギーの症状がひどくなります。グルテンアレルギーの方も同様にビールなど(小麦や大麦からつくられたお酒)で症状は悪化します。

カラオケボックスで大騒ぎして酔っ払い、なにを飲んでいるのかもわからなくなるようではダメ。お酒を飲むにしても、そこになにが含まれているのかをしっかり確認する必要があります。もちろんお酒を飲まなければ、その必要はありません。

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さいごに

本気でお酒を避けるのは簡単なことではありません。映画館に行って映画を見ないようなものですからね。ふつうに暮らしていたら、飲み会のお誘いは頻繁にあるもの。それを断わり続けていたら、つきあいが悪い人と思われてしまうのではないか。そのうちだれも誘わってくれなくなってしまうのではないか。そういう心配もたしかにあります。

でも、なにも一生禁酒しなければならないわけではないのです。アトピーが治るまで、湿疹が消えるまでの辛抱です。

この記事には、お酒でストレスを解消している方にはかなり厳しい真実がならんでいますが、これらはすべて、身体にとってはやさしい話ばかりなのです。禁酒はさらに、腸のトラブルの解消にも大きく役立ちます。さらに体内の浄化とデトックスを早めてくれるのです。


Mechanism of Dehydration Following Alcohol Ingestion. KATHLEEN E. ROBERTS, MD
Dehydration: a new alcohol theory. Klemm WR
Moderate alcohol consumption and vitamin C status in the guinea-pig and the rat. Zloch Z, Ginter E.
Livestrong.com「Alcohol’s Effects on B-12 Absorption」
American Cancer Society
National Institute on Alcohol Abuse and Alcoholism
National Institute on Alcohol Abuse and Alcoholism
Alcohol, aging, and innate immunity. Boule LA, Kovacs EJ
Wikipedia「Impact of alcohol on aging」
National Institutes of Health「Facts About Aging and Alcohol」
National Candida Center
Preventing invasive candida infections. Where could we do better? Eggimann P, Que YA, Revelly JP, Pagani JL.
Effect of alcohols on filamentation, growth, viability and biofilm development in Candida albicans. Nitin M Chauhan, Ravikumar B Shinde, and S. Mohan Karuppayil
Alcohol’s Role in Gastrointestinal Tract Disorders. CHRISTIANE BODE, PH.D., AND J. CHRISTIAN BODE, M.D.
Can villous atrophy be induced by chronic alcohol consumption? Sjolund K, Persson J, Bergman L.
WebMD「Alcohol and a Good Night’s Sleep Don’t Mix」
Disturbed Sleep and Its Relationship to Alcohol Use. Michael D. Stein, MD and Peter D. Friedmann, MD, MPH
Reviewing alcohol’s effects on normal sleep.
Roehrs, T. and Roth, T., (2001) Sleep, sleepiness, and alcohol use. Alcohol research and Health
NATIONAL SLEEP FOUNDATION
ASAHI BREWERIES
小牧市役所
厚生労働省 アルコール情報ページ
厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイト
東京都福祉保健局
オックスフォード大学「HealthTalkOnline」


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管理人/イチロー

アトピー歴十数年。数年前、ずっと目をそむけてきたアトピーが仕事もできないほど悪化。否応なく病気とがっぷり四つに組み、100日かけてねじふせました。その実践術のすべてを公開します。また食生活アドバイザー(社団法人FLAネットワーク協会認定)の視点から、健康に暮らしていくための正しい食事法を提案。ひとりでも多くの方が、あの苦しみから逃れられますように。