何でも自由に食べられる食事スタイルをめざして

焼き肉

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この記事では、食事制限の具体的な方法ではなく、当ブログのめざす先(食事制限からの開放)についてつづっています。アトピーを改善、完治させるための食事法についてはこちらの記事でお話ししています。

現在の生活環境でアトピーを治さなければ意味がない

田園

わたしが知るかぎりでも、都会に出て発病し、しかたなく田舎に戻って、生まれ育った土地の新鮮なお米や野菜をたくさん食べ、きれいな空気を吸って、きれいなをたくさん飲んでいたら治った、というケースは少なくありません。みんなきれいな肌に戻っています。

アトピーを癒やす食事や体内浄化が自然とできてしまうからでしょう。

でもこの流動化社会において、わたしたち全員が郷里にとどまり、アトピーの克服に理想的なスローライフを送るなどいうことはとうてい不可能(都会育ちの方などはそもそも帰るべき田舎さえありません)。

一人ひとりに現在の暮らしがあり、人間関係があり、仕事があるのです。

だから、「いまの環境でアトピーを治し、それを維持したい」と願う方がほとんど(最近は田舎も都市化が進んでいるため、かならずしも田舎暮らしで治るとはかぎりませんが)。

わたしもそのひとりでした。

このブログは、そういう方々ためにあります。現在の環境で健康を取り戻す。そのために毎日口にするものを目利きし、易きに流されない正しい生活習慣を身につけるための生活の知恵です。

たとえば温泉地などで、アトピーが楽になることは多いです。温泉の治癒効果や、リラクゼーション効果が大きいのだと思います。わたしも群馬・草津や栃木・中善寺の温泉で、肌の状態が見違えるようによくなったことを記憶しています。

数週間、湯治にでも行けば、かなりの軽快が見込めるのではないかと思います。ただ都会の生活に戻れば、すぐもとに戻ってしまう。やはりこれでは意味がないのです。

草津温泉

この写真をみると、家族旅行の思い出より先に、脳裏に「お湯のなかにもコーリャ、花が咲くヨ。チョイナ、チョイナ」という湯もみ唄が去来します。そう、草津の湯の花です(笑)。

治ってからも食事制限は必要か?

焼き肉

いったんアトピーが完治してしまえば、その後は厳しい食事制限から開放されます。ただし、自分の身体に必要な食事を知り抜くことが必要です。

「食」は、社会生活を営むうえで、もっとも大切なコミュニケーションの手段です。料理を囲み、お酒を飲みながら語り合えば、人との距離はぐっと縮まるものです。人間関係を良好にするうえで、欠くことができません。

アトピーを治し、その状態を維持しようとするとき、どうしても必要なのが厳しい食事制限です。治るまではしかたない。身体を壊した責任は自分にある。わたしも重症のころは「治るならなんでもします。神さま、お願いだからなんとかして!」と神社で祈っていました(笑)。

問題は、治ってからも節制をつづけないといけないのか、ということです。再発の影におびえながら、びくびく暮らしていかなければならないのか。

わたし自身は、厳しい食事制限によってアトピーを克服したあとも長らく、それを中止したりはしませんでした。

再発を恐れたからです。

こういう生活を送っていると、外食や人づきあい自体がちょっとしたストレスです。ここは花の都、東京。まわりの都会人たちは、今夜もどこかで華やかな時間を謳歌している、そう思うと、自分だけがとり残されたような、切ない気分を味わうわけです。

そういっても、友人知人ともごくたまには会うようになりました。ただ昔のように(週3、4度は飲み歩いていた)ひんぱんには会えない。もっと困るのは、仕事上のつきあいです。

気の置けない友人なら事情を話せばすみます。けれども相手が仕事関係者だとそうはいかない。せっかくの宴席で「これは食べません」「お酒はけっこうです」とは、なかなか言えません。かならず「どうしてですか?」と聞かれ、しかたなく事情を説明すると、ほとんどの場合、場が白けてしまうのです。

そういうこともあり、ある時期から新しい食事療法(最近流行中の糖質制限)に飛びつきました。これで、お肉ががんがん食べられるようになった。お酒も好きに飲めるようになった。反対に、ご飯やめん類、甘いもの、果物などは一切食べられなくなった。締めのラーメンなんてもってのほか(うまいのに……)。

そういう日々のなかで、わたしはいよいよ「なんでも(それなりに)自由に食べられる」食事スタイルを求めるようになったのです。

めざすのは、厳しい食事制限からの開放

いまは食生活上の制約からわりと自由になりました。

  • 朝食を食べる(別に必要ないので、果物くらい)。
  • 夜は満足いくまで食べる。
  • お肉も食べる。
  • 甘いもの(和菓子など)もたまに食べる。
  • 果物は毎日食べる。
  • 外食もたまにする。
  • 旅行にもよく行く。
  • サプリメントは一切、飲んでいない。
  • お酒を飲み、煙草も吸う。
なんでも無頓着に食べているわけではありません。食物アレルギーのあるものは当然、避けます。そもそも「食」に対する意識も昔とは一変しましたから、ファストフードやジャンクフードは口にしません。が、食事制限中のひもじさ、みじめさを味わうことはもうありません。

再発の兆候や気配はありません。かりに再発したとしても、すぐ元に戻せる自信があります。これこそ、わたしが求めていた最終到達点でした。

このブログにまとめているのは、この最終到達点へいたる道のりです。そこへ到達したあかつきには、「なんでもそれなりに自由に食べられる」食事スタイルが自然に身についているはずです。

序章「はじめに」はこれでおしまいです。

前置きがちょっと長くなってしまいましたが、次章から実践的な記事となります。

次の第一章には、当ブログの考えるアトピーの原因をまとめています。まずはそこをしっかり押えておくことがとても大事。

アトピーがなぜ起こったのかきちんと理解しているなら、第一章はすっ飛ばし、第二章「完治に必要な5つのステップ」へどうぞ。

アトピー完治に必要なのは、正しい方向性と確実性

確実に正しい道を歩む

当ブログの健康法

確実に正しい道を歩む

それぞれの手当て方法を便宜上、5ステップのいずれかに分類しましたけれど、ひとつの手当てが複数の役割を果たしていることは少なくありません。ひとつ前の記事で説明した5つのステップを、今度は別の角度から眺めてみることにします。そうすることで、この健康法への理解がさらに深まるはずです。

単純化すると、この健康法の柱はこんなふうになります。

腸壁の修復および腸内環境の健全化

  • 少食
  • 断食
  • 乳酸菌の摂取
  • 正しい食事
  • ハーブティー
  • 浣腸

(排泄路を整えて)デトックスを促進する

  • 十分な水
  • サプリメント
  • 正しい食事
  • 少食
  • 断食
  • 運動
  • 入浴(お風呂)
  • 腸マッサージ
  • ハーブティー
  • 浣腸

炎症を引きおこすものの侵入をはばむ

  • 正しい食事
  • アレルギー対策

皮膚バリア機能を回復させる(スキンケア

  • 保湿
  • 入浴(半身浴、塩浴)
  • かゆみ対策

アレルギーの症状を緩和させる

  • オメガ3系の油の摂取
  • 食物アレルギー検査
  • 糖質制限
  • 正しい食事

以上の組み合わせによって、アトピーはやわらぎ、コントロールされ、癒やされるというシナリオです。

とりわけ、体内の毒素をとりのぞいて新たに毒素をとりこまない(あるいは体内で生成しない)ようにするという、2大プロセスが動きだすと、全身の再生がはじまります。新しい皮膚がどんどん形成されていき、古い皮膚と入れ替わっていきます。

これを方程式にすると、

毒素の蓄積量 + 毒素の増加量 - 毒素の排出量 < 0

左側の負の数値(の絶対値)が大きいほどアトピーがスピーディに癒えていく、ということです。

長年かけて溜めこんだ毒素がなくなるのにいったいどのくらいの時間が必要なのか――これは一概に語れません。この治療法(というか健康法)の眼目は、早さではなく、確実性と方向性です。

この健康法は肌だけでなく、全身によいものです。体内のすべての器官と組織は相互に協力、依存しあっています。ある器官や組織を傷つけるものは、ほかの組織も破壊します。反対に、ある器官や組織にとってよいものは、同時にほかの組織にもよいものなのです。

健康法を毎日実践することで、自然とその核心部分を心身に叩きこむことができます。そうすればアトピーが完治したあとの人生においても、健康を維持するのにおおいに役立ってくれるものと確信しています。

さいごに

大人アトピー治す過程で、わたしが学んだのはこの2つです。

  • 摂取したものの反応は人によって異なる。
  • 自然療法には忍耐力が必要。

口にしたものの反応は人によって変わります。このブログで紹介している方法、よい食べ物、栄養補助食品などは、わたしには安全で効果的でした。でもほかの方にとってもそうとはかぎりません。効果がないばかりか、問題(悪化)が生じる可能性もある。わたし自身、さまざまな書物などで推奨されているものを摂取して、有害な反応を感じることが少なからずありました。そういうときはすみやかに摂取を中止しました。

こうした自然療法には忍耐力も不可欠です。現代医学の強力な医薬品と比較すると、自然療法は結果があらわれるまでに時間がかかります。完治した人の話を聞くと、治る過程も一人ひとり異なるようです。みんなが同じ原因でアトピーになったのではないからです。長い歳月をかけていろんな不摂生が積み重なり、あるときそれが一気に決壊して表面化したのです。

生活を変えてからよくなる兆しを自覚するまでにわたしは1~2か月かかりました。しかし、その改善はゆるやかですが確実なものです。症状を無理に抑えつけるのではなく、身体本来の自然治癒力が活発に働いている証拠だからです。

アトピーは治らない?

やらなきゃならないことをやるだけさ、だからうまくいくんだよ。

ボブ・ディランは治ると言っています。

完治までの期間――最短100日、めざすは半年

手当てをスケジュール化した健康法

章の最後に、いちばん気になるお話をします。

アトピーは治るまでどのくらい時間がかかるのか

アトピーの最初の症状が肌にあらわれるはるか昔から、アトピー発症の条件がそろい踏みしていた。これこそ真実とわたしは考えています。アトピーの主原因である毒素や老廃物などが長年、身体を内側から汚染していたのです。そうして汚染がピークを超え、肌から押しだされてきたわけです。

そう考えると、アトピーは一朝一夕では治らない

ましてアトピー歴10数年の方が、発症したての方と同じ期間で治る、などということは到底期待できません。

症状が長引けば長引くほど、体内に蓄積した毒素や老廃物の量は増えています。体内汚染は拡大しています。解毒排泄器官も弱り果て、自然治癒力も衰えている。身体の細胞のすみずみまできれいになるには、相応の時間が必要と心得るべきです。

アトピー完治まで最短100日、めざすは半年

わたしの場合、100日でアトピーの症状が消失しました。

ただしその10年前に薬を完全に断っていました。断薬後は食事にもある程度、気配りをしてきました(外食中心の食生活を自炊中心に切り替え、ジャンクフードも減らしていた)。

さらに100日間の養生生活に入る直前には、瀉血療法(汚れた血を吸引で取りさる治療法)を実践。そのうえで本気で治す決意を固め、当ブログの健康法を構築、実践したのです。

してみると、いま現在ステロイドやプロトピック、抗アレルギー剤などの薬を使用中の方、ジャンクフードやインスタント食品ざんまいの食生活を送っている方、あるいは症状が全身に強く出ている方が、たった100日間で体内浄化とデトックスを完了させるというのはやはり荷が重い。

実際、当ブログなどを参考にして重症アトピーを完治させたという方たちに聞いた話を総合すると、完治までに最低半年くらいの期間を要している模様(軽症の場合、1か月で治ってしまったという方もおられます)。

半面、1年以上かかったという方たちには、厳しい食事制限に音をあげてどか食いして悪化したとか、治ってきたことに安心して甘いものを毎日食べていたらぶり返したとか、なんらかの明確な失敗要因があるようにも見えます。

ある読者の方からこんな報告をいただいたこともあります。「3か月で、肌のつやと色が完全に正常になった。完治まであともうひと息」。この方は25年来のアトピーで、最後はみごと完治されました(詳細は「アトピーが完治した人」の記事参照)。こういう例もあるので、アトピーが完治するまでの期間は個人差が大きい、ということです。

まとめると、生活改善に正しく取り組んだ場合の、アトピー完治までの平均期間はおおむね半年くらいではないか、というのがこのブログを運営するなかでわたしが得た印象です。

アトピー完治までの期間を半年に設定

手当てをスケジュール化した健康法

リニューアルに際して、わたしは健康法をスケジュール化してみました。

スケジュールについて

トップページの各ステップのところへ実施スケジュールがひと目でわかる図をあしらいました。さらに各ステップの基本ルールをまとめた記事では、それぞれの手当てをどのタイミングで開始すべきか、わたしの見解を書いています。

実践期間は6か月としています。その根拠はこの2つです。

  1. 最初の100日間以降に自分が実践した方法の期間を合算
  2. 読者の方々の体験から、半年間が妥当と判断

1.最初の100日間以降に自分が実践した方法の期間を合算

現在の健康法は、最初の100日間に実践した方法に、その後に取り組んだ施策(おもに食物アレルギー対策とカンジダ対策)も合体させたものとなっています。それらの実施期間を合算すると半年くらいになります。

現在の方法は、アトピーの手当てと同時進行で、カンジダ治療アレルギーの対策も行なっていく構成となっています。期間を100日間としてもいいのですが、やることが増えていますから、やはりそれは現実的ではなかろうと判断しました。

2 読者の方々の体験談から、半年間が妥当だと判断

さきほどお話ししたように、読者の方とこの5年間やりとりを行なうなかで、重症アトピー完治までの目安となる期間は半年くらいだろうという印象を持っています。腸内環境の改善とデトックスにはそのくらいかかるように思います。

100日間で治そうと考えると、無理も生じます。

たとえば、いきなりハードな食事制限を開始すると、だれでも体重が激減。わたしのように自宅に蟄居(家の外へ出ない)して手当てに専念するならかまいませんが、ふつうは社会生活に支障をきたします。

お寺のお坊さんなどよりずっと厳しい、まるで修行中の山伏のような食生活に切り替わるのです。ひもじさに負けて挫折する方は後を絶たない。でも半年もあれば、少しずつ食事量を減らし、身体を慣らしていき、食欲をうまくコントロールできるようになるでしょう。

スケジュールに余裕ができたぶん、以前より楽に取り組めるのではないかと思います。

まとめ

最後にお断りしておきますが、わたしはスケジュールを組み立てて実行したわけではありません。一気に徹底的にやりました。そして即身仏になりかけた(笑)。

なにもかも手探りでしたからね。ほかの方の成功体験など知るよしもありませんでしたから、アトピーがどのくらいの期間で治るのか、予想もまるで立たない。そもそも治るかどうかもわからない。スケジュールを組む余裕などなかったのです。

ただ、このスケジュールは、当時わたしに現在の知識と経験があればどうしただろうか、ということを念頭に置いて組み立てましたから、これから始める方の目安にはなると思います。

第二章はこの記事をもっておしまいです。

次章から健康法の各ステップについて、わたしがとりくんだ具体的な内容をくわしく解説していきます。

この健康法に含まれるカンジダ対策について

アトピーを癒やしながら、カンジダ症も癒やす

アトピーを癒やしながら、カンジダ症も癒やす

アトピーの方の腸内では、高確率でカンジダが増殖しています。第一章でお話ししたとおり。当ブログの現在の健康法は、アトピーの原因である腸内環境の改善を目的としています。当然、カンジダ対策も同時に行なえるものとなっています。

「カンジダクレンジング」と呼ばれるカンジダ治療のためのプログラム内容は一般に以下のようなもの。アトピー克服後にカンジダを再繁殖させてしまったわたしが実践したのもだいたいこんなところでした。

このうち、当ブログのアトピー向け健康法に含まれるものには○印をつけていきます。

アトピー向け健康法に含まれる

わたしが実践(△は役に立たなかった)

一般によく用いられるカンジダ症の手当て
【カンジダの殺菌】
ココナッツオイル(バター)
生姜、生ニンニク
パウダルコ(お茶、サプリメント)
どくだみ茶
抗真菌剤
抗カンジダサプリメント
製油(エッセンシャルオイル)
腸内細菌バランスの回復】
乳酸菌乳酸菌サプリ)とオリゴ糖
発酵食品(ぬか漬け、味噌、納豆ほか)
大量の野菜
海藻類
リンゴ酢
【カンジダ増殖抑制】
砂糖や甘いものをやめる
精製炭水化物をやめる
果物を控える(やめる)
大型魚をやめる(水銀汚染)
【交叉反応対策(カビ対策)】
新鮮で安全な食材を選ぶ
きのこ類を控える
日本酒、みりん、お酢を控える
ナッツを控える
コーヒーをやめる(控える)
【腸を癒やす】
小麦(グルテン)をやめる
乳製品(ヨーグルトも)をやめる
肉を減らす
ナス科野菜(レクチン)を控える
大豆と小豆以外の豆類をやめる
辛いものをやめる
食物アレルギーのある食べ物を避ける
消化酵素
天草の生薬(カンゾウ)
ケルセチン
アカニレ樹皮(スリッパリーエルム)
L-グルタミン(アミノ酸)
大量の水を飲む(水道水の塩素はNG)
【肝臓の負荷軽減(解毒目的)】
お酒(アルコール)をやめる
煙草をやめる
【免疫力を高める】
抗生物質、ピルを使わない
ステロイド、免疫抑制剤を使わない
炎症を抑える油(オメガ3系脂肪酸)
ビタミンC
亜鉛
それぞれの方法がカンジダ対策にどう有効なのか、その理由がわからない方もおられるかもしれませんが、ここはスルーしてしまってOK。先の記事でくわしく説明しています。

いかがですか。

当ブログの健康法(以下)には、カンジダ対策の大部分が含まれていることがおわかりいただけたかと思います。

アトピーの方がとりくむべきは、やさしいカンジダ対策

わたしが実践した手当てのなかで含まれていないのはごくわずか。そのなかでも抗真菌剤と抗カンジダサプリメント、エッセンシャルオイルはカンジダ症に苦しむ方がよく利用する方法です。

が、抗真菌剤や精油などを用いてカンジダを一気にやっつけると、強烈な好転反応が起きます。それがアトピーの症状と重なると、耐えがたい苦痛を味わうことになる。わたしはそう思います。

カンジダは内部に重金属(水銀など)を抱えこんでいます。彼らは死に際にそれを毒素とともに外へ放出。このときのバリア機能がまったく機能していなかったらどうなるか。水銀や毒素、さらにカンジダ自身の死骸が体内に大量に入りこむ。血流に乗って全身を駆けめぐる。

皮膚の炎症が猛烈に悪化するであろうことは想像に難くありません。アトピーの症状がまったくなかったわたしでさえ、強い好転反応を経験しましたから。肉体的に、精神的にカンジダたちより先に自分が参ってしまうのではないかと思います。

それともうひとつ、わたしは抗真菌剤の使用に疑問を抱いています。

2種類の抗真菌剤を順番に内服したのですが、好転反応に我慢して耐えたものの、結局それだけではカンジダを減らせなかったと感じているからです。じつはカンジダには何種類かあって、全部に効く抗真菌剤はないのです。ただいま絶賛繁殖中のAをやっつけても、今度はAに抑えこまれていたBやCが増える、といったことが起こる可能性があるのです。

この点、エッセンシャルオイル――オレガノオイルやティーツリーオイルは上手に使えば、強力な武器となります。全種類のカンジダに効果があるといわれています。ただ使ってみたところ、こちらも好転反応がきついうえに、身体に合いませんでした。

抗カンジダ用のサプリメントについては効果のほどがいまいち判然としません。役に立っていたのかもしれませんが、サプリの成分というのはパウダルコ(タヒボ、紫イペ)やニンニク、オリーブの葉、ホロピト(ニージーランドの抗真菌ハーブ)などで、食品から摂取しているものありましたし、そもそも天然成分ですから効き目はやさしいものです。

というようなことを総合すると、

当ブログの(アトピー向けの)健康法 ≒ カンジダクレンジング

といってさしつかえはないと考えます。

複数の抗真菌剤をローテーションで内服していくとか(むろん医師に指導のもとで)、炭水化物を完全にやめて完全な糖質制限を行なうとか、徹底的かつ厳格にやるという手はありますが、そういうのはかなり重篤な全身性カンジダ症の方に向く方法のように思います。

かりに重症のカンジダ症だとわかっている場合でも、アトピーが重症化しているときに抗真菌剤を用いるのは、先の理由からわたしはリスクが高すぎると感じる次第です。どうしても試してみたいという方は、かならず医師に相談してください。個人の判断でやるのは危険です。

ここまで読んでこられた方は、ぜひとも当ブログを頭から一度、通してお読みくださいね。

体にやさしい、無添加の自然派調味料

醤油

調味料は完全無添加の安心なものを選ぶし

わたしが毎日の食事に使っていて、身体への安全面はもちろん、風味にも満足がいったものを紹介します。食事制限中はとても重宝するはず。

こう見えても、昔はあちこち食べ歩いていましたし、いまも家族の胃袋を支えるクッキングパパ(レシピをとくとご覧あれ)。舌は肥えているのです(笑)。

基本調味料

料理の味つけのかなめは「さしすせそ」。すなわち、砂糖、塩、お酢、醤油、味噌です。まずはこの5つから。

あ、日本酒とみりんもこの仲間ですね。入れておきます。

お砂糖

甘味料

砂糖はNGです。絶対に使いません。完全な健康体であっても使わないにこしたことはない。生活習慣病の最たる原因になっていると、世界中の学者が指摘しています。

身体が打撃を受けなくてすむのは、

  • ステビア(天然由来)
  • オリゴ糖
  • 生蜂蜜
  • エリスリトール
  • キシリトール

理由は砂糖の記事にくわしく書きました。

オリゴ糖を選ぶ際は、高純度のものをよく目利きしています。麦芽糖やブドウ糖などが使われているものが少なくありません。

お塩

塩

天然塩(自然塩)を選びます。「食塩」というのは、ミネラルを完全に削ぎ落とした、ただの塩化ナトリウム。その害に関しては、ずいぶん昔から世界中で指摘されています。だから最近は店頭でも天然塩や自然塩がずらりとならんでいるのです。

わたしが使っているのは、

  • 岩塩
  • 天日塩

天日塩は、オーストラリアの海水を太陽と風にさらし、18か月かけてつくられた自然塩。岩塩は、ヒマラヤ山脈の地下数百メートルから採掘されたもので、ミネラル分をたっぷり含みます。

お酢

お酢

900ミリリットル入りが200円以下で売られているような醸造酢は、避けています。原材料(小麦、お米、トウモロコシなど)は、ほとんどがGMO(遺伝子組み換え)作物。アルコールや酒かすなどを添加し、温度管理することで、発酵を人工的に早めたものです。

ナチュラルなお酢を使うべきです。天然醸造のお酢はやや値が張りますが、大量に消費するものではありません。

わたしが使っているのは、

  • 醸造期間1年以上の黒酢
  • オーガニックの純りんご酢
  • オーガニックのバルサミコ酢
黒酢
黒酢はちょっと高いのですが、ほんものです。鹿児島の老舗が手塩にかけて育てたお酢で、原料は蒸し米と米麹と地下水だけ。これを露天の大きな壺の中に仕込む。すると、土地に棲みついているさまざまな微生物がまずは糖分に分解し、ついでアルコール発酵させ、最後に酢酸へと変えていくのです。じつは見学したことがあるのです。ほんとうにおいしいですよ。

カンジダ症になってからは、純りんご酢もよく使うようになりました。リンゴ酢には腸内の乳酸菌を増やし、カンジダを減らす働きがあります。それ以外のお酢だと、アレルギーの反応(交叉反応)があらわれることもあるのですが、りんご酢は何の問題もなく使えます。

バルサミコ酢はサラダにかけるとうまいのです。

お醤油

醤油

化学調味量の使われているものは避けています。

醤油というのは本来、大豆と小麦と塩だけでできるものです。ところが、脱脂加工大豆(大豆油を搾ったあとの絞りかす)を使っていたり、大豆より小麦のほうが多かったり、アルコールが使われていたりするものが、格安のものには多い。いちいち原材料を確認するのが面倒なら「丸大豆醤油」と銘打ったものを選んでおけばOK。丸大豆醤油は一般に、大豆と小麦と塩だけで醸造されています。

小麦不使用のお醤油もよく使います。いまでいうところのグルテンフリー食品ですが、大豆だけで醸されるお醤油というのは、わが国の伝統的な「たまり醤油」です。「たまり」は本来、大豆と塩だけで醸したお醤油のことをいうのです。最近は「たまり醤油」というと、ふつうの醤油に化学調味料などを添加して、味を調えたものを指すようですが……。

ちなみに写真のグルテンフリー醤油は、小麦を使わないぶん味がしっかりしています。お刺身や冷や奴、サラダにもよく合います。ほとんどこればかり使っています。原材料にアルコールが使われているのですが、いたしかたなし。天然醸造の(ほんものの)たまりは何倍もの値段です。ふだん使いにはさすがにできません……。

ナンプラーわが家ではナンプラーも必需品。ナンプラー(魚醤)は、アンチョビなどの小魚を発酵させてつくるお醤油です。タイの基礎調味料で、ココナッツオイルともじつによくマッチ。南国風の食べ物が好きなら、キッチンに1本置いておくといいですよ。

カタクチイワシの風味がしっかり効いていて、スープのペースにもなります。フライパンで熱するとぷんと香ばしい香りが立ちます。いつもの野菜炒めもがらりと顔つきが変わります。わが家ではお醤油の代わりにいろいろ活用しています。

無添加のお味噌

味噌

化学調味料(食品添加物)を使ったものも、最近はだいぶ減ってきましたね。お店でも無添加を謳ったものが増えています。

お味噌は無添加で、原材料が大豆、お米、塩だけのものを選びます。小麦が使われているものは避けます。大麦が使われているものもあります。おいしいのですが、糖分が多いから使いません。

八丁味噌も常備しています。煮込みや赤だしに欠かせませんからね。ふつうのお味噌は煮込むと風味が死にますが、八丁味噌は深みが出る。赤だしは、大豆と塩だけで醸される豆味噌(つまり八丁味噌)に、米味噌(ふつうのお味噌)を混ぜあわせたものです。赤だしも八丁味噌があればつくれるのです。

日本酒

日本酒

醸造アルコールなどを使っていない、自然なお酒を使うようにしています。つまり、お米と米麹だけでできているもの。純米酒でOKです。料理用ですので、もちろん高価なものは使いません。写真左のにごり酒はそのまま飲むためのもの(笑)。

料理酒は使いません。余計なものがたくさん入っています。

みりん

みりんは糖質のかたまりです。腸内細菌と血糖への影響を考えると、あまり使う気になりません。日本酒で代用できます。

出汁(だし)、スープのベース

出汁の具材、昆布、ワカメ、いりこ

基本的には毎日、煮干しと昆布で出汁をとるようにしています。かつお節を使うこともあります。

顆粒の「だしの素」は化学調味料たっぷりですから、使いません。出汁をとるのが面倒なときは、自然素材の出汁パックを使っています。

出汁の材料

出汁の材料は天然物ですから、食品添加物の心配はまずありません。産地に注意して選んでいます。

うちは子どもがいますので、放射性物質には気を遣っています。海藻は放射性物質を吸着しやすいそうですので、昆布は日本海側のものにしています。煮干しは瀬戸内産。鰹は回遊魚ですので、どこで獲れたかを気にしてもしかたない。ただし、カビつけされていないもの(花かつお)を使うようにしています。カンジタ症の身体はカビ全般に敏感ですからね。

無添加の出汁パック

出汁パック

かつお節と煮干し、昆布、しいたけ、アジの粉末をブレンドしたものをよく使います。

  • 天然だしの素パック

お味噌汁3~4人分の出汁がとれます。水といっしょに火にかけ、沸騰したら5分間煮だすだけ。自家製だしにはかなわないものの、合格点です。

もっと楽ちんなのが、だし栄養スープ。ひとり分の味噌汁やスープをつくる際にとても便利。単身者にとてもおすすめ。

原材料は、でんぷん、イワシ、かつお、昆布、椎茸、無臭ニンニク。これらを煮込んでドロドロにしたあと、特殊な方法でろ過。腸が吸収しやすいペプチド状になっています。

だし栄養スープ

熱湯に入れてかき混ぜるだけで、じつに芳醇な味わいが楽しめます。正直にいってしまうと、自家製だしに匹敵するうまさ。めんつゆや料理の味つけにも使います。風味もさることながら、アトピーなどで弱った身体への栄養補給にもなります。ただちょいとお高い。

無添加の鶏がらスープ

鶏がらスープ

現状、無添加のものは存在しません(見つけたら教えてください)。

化学調味料無添加の鶏がらスープというのがあったので買ってみたら、砂糖や乳糖のほか、○○エキス(チキンエキス、酵母エキス、ポークエキス、野菜エキス)が使われていました。

鶏がらスープの原材料

まず酵母はカンジダ症にはNGです。また「○○エキス」は製造工程の関係から、食品添加物(化学調味料)に分類されませんけれど、化学調味料そのものです。微量で強いうまみを感じますし、加水分解(化学反応)などを行なって製造されています。原料や製造方法を疑問視する声もあります。これがデカデカと「無添加」と書いてある加工食品に高確率で使われている。それを見るたび、なんともやるせない気持ちになります。

無添加のブイヨン

ブイヨン

鶏がらスープと同じで、酵母エキスなどが使われているものがほとんど。ところが探したらあった。

で、使ってみたのですが、なんだかうまみが強すぎる。おかしい……と思い、原材料表示をもう一度入念にチェック。怪しげな文字がある。「disodium inosinate and guanylate」。翻訳すると「イノシン酸ナトリウム」と「グアニル酸」。あ、核酸のことではないか。化学調味料の仲間だ。英語力のなさを呪った1日でした。

無添加の麺つゆ

わずかに存在していますが、おいしくありません。自分で出汁をとり、そこへお醤油とお酒を入れて数分煮立たせたら、ふつうにうまい麺つゆができます。うちの娘は、高価で評判のいい市販の麺つゆ(化学調味料入り)より「ずっとおいしい! パパ、天才だね」と言ってくれます。

調理油

調理油

サラダ油やキャノーラ油などのは使いません。トランス脂肪酸を含む可能性が高いですし、リノール酸の摂り過ぎになります。リノール酸は体内の炎症やアレルギーの原因です。

わが家では、加熱調理にはエキストラバージンオリーブオイルか、オーガニックのエキストラバージンココナッツオイルを使っています。さらにオメガ3系脂肪酸をきちんと補給するために、えごま油や亜麻仁油(フラックスシードオイル)をサラダにかけたりしています。

バター、スプレッド

バター

乳製品はめっきり口にしなくなりました。でも、バターの風味が恋しくなることはあります。黒パンに塗ったり、や魚を焼いたり、ムニエルにしたり、パスタに隠し味として入れたりもしたい。

そういうニーズを満たしてくれるが、ココナッツバターやアーモンドバター、澄ましバター(ギー)です。

ココナッツバターとアーモンドバターは日本製がありませんから、海外製を使います。もちろんオーガニックを選びます。おもにパンのスプレッドとして使います。

ギーは、バターオイル。発酵バターから水分とたんぱく質を除去した純粋な乳脂肪ですから、カゼインなどの乳たんぱくを含みません。乳製品の食物アレルギーでも乳糖不耐症でも大丈夫。バターのように熱するとすぐ煙が出たり、焦げついたりしません。料理にとても使いやすいのです。

オーガニックの牧草で飼育された乳牛のミルクからつくられたギーを使っています。グラスフェッドビーフ(牧草飼育の牛)は、穀物牛(穀物を食べて育つ牛)とちがって、カビ汚染の心配がないからです。

効果に手ごたえあり、試す価値ありのリンパマッサージ

リンパマッサージ、顔

リンパマッサージは半身浴とセットでやると効果的

半身浴の最中は血行がかなりよくなって、排尿が促進します。そこへリンパマッサージをプラスすることで、体内の掃除はさらに進むのです。

リンパのしくみをさらっと説明しておきます。

リンパってなに?

ゴミ回収車のような役割を果たしています。

体内のゴミ(老廃物や毒素など)はリンパ液が拾い集め、リンパ管を伝って鎖骨の中央あたりまで運ばれます。そこでゴミは血管に引き渡され、今度は血管を伝って肝臓や腎臓へ入る。そして、ろ過され、おしっこやうんちといっしょに排泄されるのです。

血液のポンプは心臓ですが、リンパのポンプは筋肉です。だから血液と比較するとリンパの流れはとてもゆっくりで、1秒間に1センチくらいしか進まないのです。

リンパマッサージを行なうのは、リンパを無理やり流すためではありません(そんなことは不可能)。

当時のわたしは筋肉が落ちていた。筋力低下や運動不足はリンパを停滞させますので、リンパマッサージによって流れを改善し、リンパ管の詰まりを解消するのが目的です。

リンパマッサージのやり方

お風呂に浸かりながら、ゆったりとした気分で行ないます。

リンパマッサージ

まずは下半身からマッサージ。鼠径部(太もものつけ根)に向かって、いちばん遠い部分(足先)から肌をやさしく撫でていきます。リンパをゆっくり流していくイメージで行ないます。下半身が終わったら、上半身。鎖骨と腋の下に向かって、手首から順番にマッサージしていきます

リンパマッサージ、顔

最後は頭部です。まず顔全体から耳下腺へのマッサージ。ついで、あごのラインに沿って顎下腺へとマッサージ。最後は、首筋を鎖骨に向かってマッサージします。リンパ液は皮膚のすぐ下を流れていますから、強く押すとかえって流れが滞る恐れがあります。やさしくなでるように行なうのがポイントです。

リンパマッサージが終わったら、わたしは鳩尾(みぞおち)の周囲を指先でとんとん叩くようにしていました。そこには、身体の抵抗力をあげる働きをしている「胸腺」があり、指先で軽く刺激を与えると活性化できるからです。女性の場合は、乳がんやしこりの予防にもなるそうですよ。

さいごに

はじめてリンパマッサージを行なったときのこと。デトックスをできるかぎり促進してやろうと力んでしまい、力を入れすぎたり、時間をかけすぎたりしてしまいました。

すると湿疹がひどくなったのです。なにもなかったところにまで湿疹ができたのです。一種の好転反応ですね。

おそらくリンパマッサージによって、身体の奥底に沈殿していた老廃物が動きだしたのでしょう。老廃物はリンパ管や血管によって全身に運ばれ、しかし排泄できなかったものが別の場所で新たな炎症を引き起こしたのだと思います。

アトピーの身体は、ゴミ屋敷のようなものですから。

リンパマッサージもやりすぎはよくない。ほどほどにしておくべき。

入浴と半身浴の方法についてはこちらにくわしく書きました。


Wikipedia「リンパ」リンパ管疾患情報ステーション一般財団法人日本予防医学協会Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.Awikipedia「Manual lymphatic drainage」、「Milady’s Guide to Lymph Drainage Massage」(Ramona Moody )、「Modalities for Massage and Bodywork」(Stillerman, Elaine)、「The Bodywork and Massage Sourcebook」(Levine, Andrew)、「Complete Lymphedema Certification」(Academy of Lymphatic Studies)、「Manual Lymph Drainage Combined With Compression Therapy for Arm Lymph- edema Following Breast Cancer Treatment」(Swedish Agency for Health Technology Assessment and Assessment of Social Services)、「Effects of manual lymphatic drainage on breast cancer-related lymphedema: a systematic review and meta-analysis of randomized controlled trials」(Huang TW, Tseng SH, Lin CC, Bai CH, Chen CS, Hung CS, Wu CH, Tam KW)、「Investigating the Mechanisms of Massage Efficacy: The Role of Mechanical Immunomodulation」(Christine Waters-Banker, PhD, ATC,* Esther E. Dupont-Versteegden, PhD,* Patrick H. Kitzman, PhD,* and Timothy A. Butterfield, PhD, ATC, FACSM)「Crowhurst S, et al. (2013). How to do self-lymphatic massage on your lower body.」 「Harlow L, et al. (n.d.). Coping with lymphedema. 」「Majewski-Schrage T, et al. (2016). The effectiveness of manual lymphatic drainage in patients with orthopedic injuries. 」「Mayo Clinic Staff. (2017). Lymphedema. 」「Piller NB, et al. (2004). Manual lymphatic drainage ? An effective treatment for lymphoedemas.」

ヨーグルトはやめるべき!? おすすめ一覧、食べ方、注意点

逃げだす乳酸菌

ヨーグルト

生蜂蜜かオリゴ糖を書けて。季節のフルーツを入れて食べるのもおいしいものです。

アトピーに効果のあるヨーグルト

一時期、わたしは熱心にヨーグルトを食べていました。ふつうはデザート感覚だと思いますが、わたしの場合は食事そのものでした(笑)。

もちろん乳酸菌の力を使って、腸内の細菌バランスを改善するのが目的。乳酸菌やビフィズス菌は悪玉菌やカンジダを減らし、粘膜を保護し、アレルギーを緩和してくれることで知られていますからね。

海外ではリーキーガットカンジダの治療を目的に、ケフィアヨーグルトを食べる人も多いそうです。

ヨーグルトに含まれる乳酸菌にもさまざまなものがあります。なかには、アレルギーやアトピーの改善に効果があると謳っているものもあります。タカナシの「おなかへGO!」や、オハヨーの「L-55」、小岩井の「KW乳酸菌」などです。

ヨーグルトと自分の腸内細菌との相性は、1日200gを7~10日間食べつづけ、身体の様子が変わってきたかどうかをチェックするのがいいそうです。

アトピー改善効果のあるヨーグルト

以下はアトピー改善に役立ちそうなヨーグルトです。試すつもりで調べました。

メーカー商品名菌種健康機能
フジッコカスピ海ヨーグルトクレモリス菌FC株アトピー抑制、免疫活性、肌荒れ改善、整腸、
グリコおいしいカスピ海クレモリス乳酸菌CHCC2907株アトピー改善、免疫活性、整腸
メイトー増加型ビフィズス菌LKM512ヨーグルトビフィズス菌LKM512アトピー抑制、腸内ビフィズス菌増加、整腸
メイトーおなかにおいしいヨーグルトビフィズス菌LKM512アトピー抑制、腸内ビフィズス菌増加、整腸
タカナシおなかへGG!LGG乳酸菌アトピー抑制、アレルギー抑制、整腸
小岩井大人の元気ヨーグルトKW3110株アトピー抑制、アレルギー抑制、整腸
オハヨーL-55L-55乳酸菌アレルギー抑制、整腸
あせひらあせひらヨーグルトLP28株乳酸菌アレルギー抑制、免疫活性、整腸
明治ブルガリアLB81乳酸菌肌荒れ改善、整腸
雪印ナチュレ恵ガゼリ菌SP株、ビフィズス菌SP株免疫活性、整腸、メタボ、抗酸化作用
カゴメ植物性乳酸菌ラブレプレーン(ドリンク)ラブレ菌免疫活性、整腸
森永ビヒダスBB536株免疫活性、整腸
ヤクルトヤクルト(ドリンク)シロタ株免疫活性、整腸 ※砂糖使用
よつ葉北海道十勝プレーンヨーグルト生乳100ビフィズス菌Bb-12免疫活性、整腸
明治R-1R-1乳酸菌整腸、インフルエンザ、風邪
セブンプレミアム北海道ヨーグルトLA-2乳酸菌整腸

北海道ヨーグルト

最初に手にとったのは、セブンプレミアムの「北海道ヨーグルト」(450グラム)。入手しやすいからです。イトーヨーカドーでいつも128円で売っています。これを毎日ワンパック、10日ほど食べつづけました。が、わたしの腸は沈黙したまま。

ヨーグルトをレンジで温める

次に手を伸ばしたのが、フジッコの「カスピ海ヨーグルト」(400グラム)。増量し、昼夕食時に300グラムずつ食べることに。てきめんでした。夜食べたら、放屁がとまらない。その日の深夜にもう排便。それからは便通がぐっと改善しました。ヨーグルトジプシーにならずにすみました。

というわけで、上に挙げているヨーグルトの大半を試していませんが、まだ自分に合うヨーグルトにめぐりあっていない方はどんどん浮気して、相性抜群の相手を見つけてください。酸味の強いもの、コクのあるもの、さっぱりしたものと、それぞれ味わいに差がありますので、食べくらべるのも楽しいものです。

ヨーグルトの食べ方

ヨーグルトはいつ食べる?

食前です。食前に食べることで、おなかがふくれて、食べ過ぎを防げます。プレーンヨーグルトひと箱で300kcalくらいありますから、低脂肪のものを選ぶのも一手。

わたしは乳酸菌の餌になる生蜂蜜かオリゴ糖をかけていました。生蜂蜜の有機酸には善玉菌を増やす働きがあります。オリゴ糖は乳酸菌の大好物。砂糖のように、アトピーを直接悪化させることもありません。

といっても、使いすぎは禁物。カンジダも喜んでいますから。

ヨーグルトは温めて食べる

電子レンジで1分ほど温めれば(上写真)、おなかを冷やさず、効率よく消化吸収できると聞き、しばらくそうしていました。

が、電磁波が生菌を殺すのではないかと思い、途中から電子レンジはやめ、湯煎に切り替えました。小鍋に人肌の湯を用意して、容器ごとしばらく浸けておくだけです。

乳酸菌は50℃なら30分、70℃なら1分、100℃なら数秒で死滅するそうです。死んだ菌でも整腸効果は変わらないそうですが、彼らもせっかく生きているのだから、元気なままで腸まで送り届けてあげよう、という妙な使命感が働いていました。

ちなみに、口から入った乳酸菌やビフィズス菌は腸内に棲みついて家族を増やし、わたしのの健康に貢献してくれるのだと思っていたのですが、実情はちょっと違っていました。

外から有用細菌を補給することで、腸内がもともといる善玉菌に住み心地のいい環境になり、彼らが元気に繁殖していくということらしいですね。ヨーグルトの菌でもしばらく居座ったり、そのまま定着するものもいるようですが。

カスピ海ヨーグルトは、発酵温度がほかの乳酸菌よりも低いので、ヨーグルトメーカーなしに常温で手軽に手づくりできます。それを知って、わたしは市販品を種に牛乳パックで自作するようになりました。

パック入りは少し値が張ります。でも自分でつくれば、大量に食べてもさして家計の負担にはなりません。レシピはこちら。

アトピーにヨーグルトは不向き?

じつはここからが本題なのです。

運命のヨーグルトと出会ったわたしでしたが、毎日会っていたら倦怠期を迎えてしまったのです。乳製品の過敏症(遅延型食物アレルギー)になってしまった。どう考えても、ヨーグルトの食べ過ぎが原因ですね。乳製品を食べると具合が悪いと感じるようになり、犯人はひょっとしてこいつらではないかと疑いを持ちはじめました。

くわしい経緯は以下の記事に書きましたが、アレルギー検査を受けてみたら「クロ」だったのです。

乳たんぱくが弱った腸粘膜から体内に侵入し、気づかないうちに抗体がどんどん溜まっていったのでしょう。アトピーの人は乳製品や卵を頻繁に食べていると食物アレルギーになりやすいといわれますが、それを身をもって立証したわけですね。トホホ。

なお、過敏症(遅延型食物アレルギー)は、はっきりした自覚症状があらわれないこともあります。けれど原因となっている食物を食べつづけると、抗体と抗原の複合体が体内に蓄積し、長い目で見ると、肉体が大きなダメージを受けていきます。

この経験から、腸粘膜の再建が進むまで、アトピーならヨーグルトを毎日食べるのをよすべきだぞ、とわたしは考えるようになりました。せめて1日置きにしておけばよかった。

さらにあとで知ったのですが、乳製品アレルギーでなくても乳製品は毎日摂るべきではないのです。

ヨーグルトでは腸内細菌叢は変わらない?

ところで、腸内環境の改善を期待してヨーグルトを食べても無意味だという専門家もいるようです。その論旨はこう。

ヨーグルトは数のうえでも能力のうえでも力不足

わたしたちの腸内には100兆個の微生物がいます。

  • 100,000,000,000,000個

1000兆個という説もあります。

  • 1,000,000,000,000,000個

これは地球上の全人口のおよそ1万5000倍に相当します。それがすべて、お腹のなかにいるわけです。

もし彼らのすべてが基本的にわたしたち人間に「友好的」だとしても、細菌同時が友好的な関係築いているかというとそうではありません。それぞれの種は仲間同士でかたまって、ほかの集団とつねに陣取り合戦を繰りひろげています。弱い相手は容赦なく叩きだします。仲間同士でも食べ物の争奪戦を展開しています。そして少しでも豊かな領土を求めて移動しています。そのための鞭毛を持っています。そんな戦場に、カップ入りヨーグルトの乳酸菌やビフィズス菌は入っていくのです。

彼らはいわばよそ者。人生初の海外旅行に浮かれている、農協のおじさんたちみたいなものです。もちろんそこが戦場だということはご存知ない。栄養豊富なヨーグルトでのんびりしているおじさんたちは、数でいうと100億ほど。いまから見知らぬ土地の戦闘に巻きこまれるのです。100億個と聞くとそれなりの数に思えますが、1000兆個に比べるとゼロが5つも足りない。

  • 1,000,000,000,000,000個
  • 10,000,000,000個

いかにも頼りない集団ですね。

しかしおじさんたちはひとりで10万の敵に立ち向かわないといけない。卵から孵化したばかりの稚魚が大海原に投げだされて戸惑うように、ヨーグルトにいた菌も行き先を見失っておろおろします。そこへ腹をすかせて待ちかまえている先住部族が襲いかかる。それを退け、自分たちの居場所を確保するのは並大抵のことではありません。

旅行者は数の面で不利なばかりでなく、戦闘能力にも大きなハンデがあるのです。旅行者はみんな同じ遺伝子を持つ細菌ですから、同じ戦い方しかできないのです。

腸内にうごめく1000種以上の先住菌たちには数百万という遺伝子があるといわれています。その数だけの戦術を有しているということです。

でも旅行者の戦い方はワンパターン。ヨーグルトにわたしたちの健康状態に貢献する力があったとしても、宿主の腸内できちんと仕事がこなせなければ、わたしたち自身もその利益を享受できませんね。

以上のようなことが、ヨーグルトなんて食べても無意味だ、という方たちの論拠です。

逃げだす乳酸菌

さいごに

そんなふうに筋道立てて説得されると、なんだかそんな気がしてきます(笑)。

が、カスピ海ヨーグルトがわたしのおなかの健康に貢献してくれたのも事実。1日600グラムも食べていたからでしょうか。10万人に7~8人で立ち向かえば、なんとかなるのでしょうか。はたまたカスピ海ヨーグルトの菌たちは、一騎当千の強者ぞろいなのでしょうか。あるいはわたしの気のせいだったのか――。

ヨーグルトが食べられなくなってから、わたしはぬか漬けザワークラウトを手づくりするようになりました。乳酸菌サプリ(参考:乳酸菌サプリ比較)にも目を向けはじめました。すると、ヨーグルトを食べていたころよりさらにおなかの調子はよくなりました。

これもまた事実。

ヨーグルトは動物性のたんぱく質と脂肪のかたまりです。消化に悪い。おなかにもたれることがあります。悪玉菌も増やします。その点、植物性の乳酸菌やサプリなら安心。カロリーもほとんどありませんからね。

そんなわけで、遅まきながら、ぬか漬けとザワークラウトをおすすめしておきます。

以下のページでは、乳酸菌やビフィズス菌のアトピー改善効果、免疫活性作用、腸粘膜保護機能に関する、最新の研究データを盛りだくさんで紹介しています。プロバイオティクス(生きている有用微生物)が直接あるいは間接的にアトピーを癒やしてくれるのはたしかです。そして微生物の力を借りる方法は、ヨーグルトのほかにもたくさんあるということを知っておいてくださいね。


『なぜ「牛乳」は体に悪いのか ―医学界の権威が明かす、牛乳の健康被害』(東洋経済新報社)フランク・オスキー・著、『牛乳・乳製品の知識』(幸書房)堂迫俊一・著、『医者いらずの食 (veggy Books) 』(キラジェンヌ)内海聡・著、『アレルギー医療革命 花粉症も食物アレルギーも治せる時代に!』(文藝春秋)NHKスペシャル取材班・著、『食べるな、危険!』(講談社)日本子孫基金・著、『最新 食べるな、危険! その不調の原因はここにある。』(幻冬舎)小若順一・著、『「強い体」をつくる食べ方』(マキノ出版)内海聡・著、『あなたの体は9割が細菌: 微生物の生態系が崩れはじめた』(河出書房新社)アランナ・コリン・著、『失われてゆく、我々の内なる細菌』(みすず書房)マーティン・J・ブレイザー・著

GMO作物の危険性 ~新たなアレルギーを引きおこしている!?

遺伝子組み換えトウモロコシ

遺伝子組み換えトウモロコシ

トランプ大統領の突然の離脱宣言によって、TPP(環太平洋パートナーシップ協定)は有名無実化しましたが、あのまま米国主導で成立していれば、日本にもGMO(遺伝子組み換え)作物が怒濤のようになだれこんできたはず。

わが国では現在、GMO(遺伝子組み換え)作物の表示が(完全ではないにしろ)義務づけられています。が、TPPの枠組みのもとで、それも撤廃されていた可能性が高いのです。

間一髪、危機を回避した、というところです。いつまた危機がやってくるかはわかりませんが……。

GMO(遺伝子組み換え)作物は、アトピーに関係する

なぜ当ブログがGMO作物についてお話しするかというと、アトピーや喘息といったアレルギー疾患に関係しているからです。

GMO穀物やGMO大豆、GMO野菜には、害虫に強くするためにある種の毒素(Bt毒素)が組みこまれます。わたしたちの身体はこの毒素を異物と判断するため、アレルギー疾患をまねく可能性があることが指摘されているのです。科学者たちは、植物に外来の遺伝子を導入することで 、感受性の高い人たち(アトピーの方はみんなそう)に新たなアレルギー反応を引き起こす可能性があると推測しています。

しかもGMO作物のこの遺伝子は、腸内で消化される際も「崩壊」しないことがわかっています。

残念ながら現状、GMO作物とアレルギー疾患との、直接の関連性を立証する研究はありません。

しかし、米国ではGMO作物と普及率の増加と、食物アレルギーの発症率の増加にあきらかな相関関係が見られるそうです。たとえばGMOピーナッツが主流となった1990年代後半から2002年代前半にかけ、子どものピーナッツアレルギーが倍増。いまでは子どもの50人にひとりがピーナッツにアレルギーを持っています。

子どもたち

GMO作物が爆発的に普及する10年間に、子どもの17人にひとりが食物アレルギーを発症。全国の病院のER(緊急救命室)では食物アレルギーの緊急事態が265%増加したといいます。こうしたデータを見ると、子どものアトピーの原因になっているケースもあるのでは、と感じますね。

GMO(遺伝子組み換え)作物は危険

GMO作物の関連企業は、当然ながら「GMOは安全」と喧伝しています。でも、それはまっ赤なウソだと糾弾する科学者たちがいます。

その急先鋒が、仏カーン大学の分子生物学教授教授、ジル=エリック・セラリーニさんです。セラリーニさんは実験によって、GMO作物に強い発がん性があることを確認しました。

ラットこの実験では700日間、遺伝子組み換えトウモロコシをラットに与えました。すると対照群(遺伝子組み換えでないトウモロコシを与えたラットたち)に比べて、腫瘍の大きさが2~3倍となり、メスの死亡率も2~3倍になったそうです。さらに実験では1年くらいあとに腫瘍が出現することもわかりました。

つまりGMO作物には長期間食べつづけることで、発がんするという長期毒性があるというわけです。

そもそもGMO作物の種苗を販売する企業は3か月程度の動物実験を行なうだけで、それで「GMOは安全」と宣言していたのです。ちなみにいまも、自分たちのGMO作物によって消費者が被るリスクを回避するための研究を開始する気配はありません。

GMO作物との関連が疑われる疾患はほかにこんなものがあります。

  • Ⅱ型糖尿病
  • 自閉症

GMO作物の、日本へ輸入量は増加している

日本国内ではいまのところ、食用としてのGMO作物の栽培は行なわれていません。でも輸入量は、2000万トンを超えていて、輸入穀物の半分以上はすでに遺伝子組み換えです。たとえばトウモロコシはほぼ100%輸入に頼っているのですが、その9割以上はGMO品種です。

同様に大豆や菜種も9割以上がGMO品種です。いつの間にか、日本はGMO作物の消費大国になっていたのです。

輸入作物のGMOと非GMOの比率

主要なGMO作物の年間輸入量の推定値です。財務省貿易統計(2016年)、食料需給表(2015年)、ISAAA年次報告(2016)などをもとに作成しています。国内のお米の消費量は700万トンほどですから、日本人はその3倍近いGMO作物を消費しているということですね。

GMO作物は意識して避ける

ポップコーン

国内で流通しているGMO作物の代表は大豆、トウモロコシ、じゃがいもなど。こうした輸入農作物については「遺伝子組み換えでない」と書かれたものをきちんと目利きするようにしています。とくに毎日の食事で注意したいのが、次のような加工食品です。

  • お醤油、豆腐、お味噌、納豆、油揚げ、豆乳
  • コーン缶、ポップコーン、コーンフレーク
  • ポテトチップスやフライドポテト

遺伝子を組み換えられた農作物がアトピーの直接の原因という可能性は少ないと思いますが、なるべく避けるのが賢明なようです。


農林水産省「遺伝子組換え農作物をめぐる国内外の状況」
農林水産省「遺伝子組換え農作物の現状について」
厚生労働省「遺伝子組換え食品Q&A」
消費者庁「食品表示に関する共通Q&A」
環境省「バイオセイフティークリアリングハウス」
「Conclusiveness of toxicity data and double standards」G.E.SeraliniR.MesnageN.DefargeJ.Spiroux de Vendomois
「Food and Chemical Toxicology」Gilles-Eric Seralini, Emilie Clair, Robin Mesnage, Steeve Gress, Nicolas Defarge, Manuela Malatesta, Didier Hennequin, Joel Spiroux de Vendomois
「Biological effects of transgenic maize NK603xMON810 fed in long term reproduction studies in mice. 」(Report-Federal Ministry of Health, Family and Youth. 2008)Velimirov A, Binter C, Zentek J.
「Effects of diets containing genetically modified potatoes expressing Galanthus nivalis lectin on rat small intestine.」(Lancet 354)Ewen S, Pustzai A.
「A three generational study with genetically modified Bt corn in rats: biochemical and histopathological investigation. Food Chem.」(Toxicol. 2008)Kilic A, Aday M.
財務省貿易統計(2016年)
食料需給表(2015年)
ISAAA年次報告(2016)